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LaTeX

会社で文書作成というと、WordやExcelが全盛であり、いまや一太郎さえ使っているところもほとんど無いのではないだろうか?ましてや、LaTeXなんて会社で使っているところはまずない。

しかし、Wordで100ページを超える文書を書くとなるとハンドリングが大変である。なかなか開かないしページ送りもレスポンスが悪くなってくる。(こういうときは文章を分割して、グループ文書にするんだがこれも結構めんどくさい)

その点LaTeXだと使い慣れたエディタがあれば文書が作れる。好きなところで改行しても、LaTeXがきちんと体裁を整えてくれる。いまでは、有志の人たちの努力で、日本語で直接PDFまで作成できるようにもなってきた。取っつきが悪いところは、コマンドを埋め込んでいかないといけないところだろう。HTMLみたいなものである。それも、エディタの補助マクロなどを使ってある程度は軽減できる。あとは、LaTeXを通してみないと、最終仕上がりがわからないところだろうか。慣れてくるとこれも大体つかめてくるんだが。

私がLaTeXを始めたのは、パソコン通信全盛の頃。当時、日経MIXのとあるフォーラムで、LaTeXのディスク回覧に参加したのがきっかけである。PC98用の5インチディスク数十枚にtarでアーカイブされたLaTeXを、10人前後でディスク回覧するわけである。まず、主催者がディスク回覧をフォーラムで募集し、それに申し込む。人数が適当に集まったら、住所を連絡し、回覧順序を決めて郵送でバケツリレーするわけだ。回覧参加者が負担するのは、コピー用のディスクを用意するのと、次の人への郵送代だけである。

なんで、ディスク回覧なんて面倒なことするのかというと、当時のパソコン通信の通信事情というのは、アクセスポイントにモデムを使ってWTERMのようなターミナルソフトを使って接続しないといけない訳である。通信速度も遅いからディスク数十枚ぶんのファイルを落とすとなると、相当な時間とべらぼうな電話代がかかることになるわけである。郵便代の方が断然格安なわけである。

もちろん、LaTeXはDOSで動かす。確か、メモリマネージャーの上で動いていたような覚えがある。英語フォントはLaTeXの場合、METAFONTで賄えるんだが、日本語フォントがWindowじゃないので標準では付いていない。どうするかというと、「書体倶楽部」という日本語フォントを買って使ってた。これは、著作権があるので回覧するわけにはいかないので買うしかない。LaTeXのサンプル文書を、コンパイルするまでの道のりが長かったことは覚えている。

プログラマにとって、このLaTeXというのは、文章をプログラミングしているような感覚になるので、自分にとってはかなりしっくり来る。文章構成も論理的な構成に集中できるので、内容に集中できるわけである。

唯一Wordに負けるとしたら図の配置であろう。LaTeXで図を好きな位置に好きな大きさでささっと配置するのはかなり大変である。Wordのように見たままが印刷イメージになるような形で編集する方が断然楽である。しかし、それを差し引いても、数式の美しさ、簡単にできる箇条書きの入れ子構造、大量の文章を軽く扱える、などWordには全然負けてはいないのである。Wordでスタイルの設定が崩れたときは、悲惨なことになる。見出しの番号付けがうまくいかなくてよく苦労するんだが、LaTeXでは、文章のスタイルは、ほとんどと言っていいほど気にする必要がない。文書の先頭でちょっと指定するだけである。

そんなこんなで、私は会社でも自分以外変更することがまず考えられない文書は、LaTeXを使っている場合がある。箇条書きはLaTeXの方が断然楽である。目次や索引、参考文献リストなどはほとんど自動化されている。何よりも、Word文書を開く時間を考えると、秀丸でLaTeXの文章を開く方が速いし、精神衛生上も言うことがない。

LaTeXバンザイ!

だからといってWordを捨て去ることもとうていできない。ここがつらいところである。

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